症状としてはA/Cが効かない
吹き出し口に手をかざしても冷たさの欠片もございません
ボンネットを開けて低圧の配管を触ってみても冷たさの欠片も無く
コンプレッサーが回ってるのか?確認したらマグネットクラッチは引っ付いて回ってるように見えるのですが…………
最初はマグネットクラッチが減って引っ付かないのかなと思ったのですが
取りあえずフロントバンパーを外して点検してます

まず結論から述べます
マグネットクラッチ不良なんですが

マグネットクラッチとプーリーです

ここにゴムが入ってます(車によってはゴムの無いタイプのも有ります)

このゴムが千切れててマグネットクラッチは引っ付いてもコンプレッサー自体が回って無かった

このゴムのダンパはクランクプーリーに使われてます
A/CのON・OFF時のショックを吸収してクランクの捻れ防止の為ですね
ダイハツ タントはクランクプーリーにゴムダンパ付いてないのかな?
修理内容ですが
マグネットクラッチのみ交換して様子を見る?
コンプレッサーを回した感じが少し重たいような気もしたので(圧力が掛かれば重たくなるのは普通です)
コンプレッサーが焼き付き掛けて重たいのでゴムのダンパが千切れたような感じも有ったので
最悪の事も考えて
2枚目の写真を見て貰えば判るとは思いますが
コンプレッサー交換

コンプレッサーにかじりとか有ってアルミの粉が回ってたりしてはダメなので
レシーバータンク交換なんですがコンデンサーと一体なのでコンデンサー交換

右の丸い筒がレシーバーですね

ラジエーターアッパサポート外さないと交換出来ない

アッパサポート外すには左右ライトも

そしてラストはエクスパンションバルブ
タントはエンジンルームに有るのでダッシュ降ろしてヒーター&エアコンユニットを外して交換とかでは無いので楽ですね(場所は狭いですが)

エアクリーナーとバッテリーを外してスペース確保してから作業します

まずは配管を外して

これが新品のエキパンになります

エキパンを固定してるボルト
これが錆び付いて緩まないケースも有るのですが
今回は素直に緩んでくれました

古いエキパンになります

エバポレーターのOリングを取るのに奥まってるので取りにくいですね

Oリングを取るには爪楊枝を使います
ドライバーとか先の硬い物はNGです
配管に傷が付いたりすればそこからガス漏れしたりしますからね

外しました

Oリング交換時のイメージです

配管を外す前にはフロンガスは回収してます

ガスは充填量を守る必要が有ります

真空引きして
ガスを入れたのですが
圧力が高くて
サイクル内に残ってるオイルが多いのかなと推測して
もう一度真空引きをしてガスチャージしたら
冷え具合も少しマシになりましたね
アイドリング時の圧力

3000回転時の圧力

圧力の理想としてはもう少し低いと良いのですが
一番冷えてる時の吹き出し口の温度

停車時の効きがイマイチで走行すればよく効くので電動ファンのモーターの回りが少し弱い感じするので後日交換する予定してます